「近くに学校の教材を見てくれる塾がない」「通学と部活動で忙しく、これ以上移動時間を増やせない」。中高一貫校の補習を考えるとき、オンラインで学校の教科書や問題集を教わりたいというご家庭もあるでしょう。

学校教材を使ったオンライン指導では、問題文と解いた過程を先生に共有し、説明後に自分で解けるか確認することが大切です。画面越しでも、どの行で止まったかが伝われば、質問を具体的にできます。

この記事では、教材対応の確認から授業前の準備、質問の伝え方、授業後の復習までを順番に紹介します。

ヘッドセットを着けてパソコンに向かう生徒のイメージ
オンライン学習のイメージ

最初に確認するのは「教材名」と「学びたい内容」

「中高一貫校対応」と案内されているサービスでも、個々の教材や指導範囲は事前に確認しましょう。『体系数学』『NEW TREASURE』などの教材名だけでなく、学年・巻・版、現在の単元まで伝えると話が具体的になります。

学校独自のプリントが多い場合は、そのことも伝えてください。学校の教材と市販の問題集では、先生が同じものを用意できるかどうかも変わります。

  • 教材:教科書・問題集の名称、巻、版、学校プリントの有無
  • 進度:いま習っている単元と、次回の試験範囲
  • 課題:授業が分からない、宿題で止まる、テストで解けないなど
  • 目的:学校の補習、過去の基礎の復習、先取りのどれか

例えば、「中2の数学を教えてほしい」より、「一次関数の文章題で、変化の割合を式にできない」と伝えた方が、何を確かめるべきかが明確になります。

オンライン授業で教材を共有するときの準備

問題文・図・自分の答案をセットで見せる

質問する問題を共有するときは、問題文だけでなく、図や条件、途中まで書いた式もそろえましょう。図形の一部が切れていたり、問題の条件が抜けていたりすると、確認に時間がかかります。

写真を使う場合は、ページを平らにして、影や光の反射を避け、文字を拡大して読めるか確認します。間違えた式を消して清書し直す必要はありません。考えた過程が残っている方が、つまずきの位置を伝えやすくなります。

共有方法とタイミングは担当者に確認する

教材の共有には、事前の画像送付、画面共有、手元を映すカメラなどの方法があります。利用できる方法はサービスや受講環境で異なるため、指定された方法に合わせましょう。

「授業前にどこへ送るか」「問題数が多いときはどこまで用意するか」「講師用の教材購入が必要か」を確認しておくと、初回授業を進めやすくなります。教材は必要な範囲を授業用に共有し、不特定多数が見られる場所への掲載は避けてください。

高価な機器を買う前に、文字と音声を確認する

機器の価格より、問題文が読めること、自分の手元を伝えられること、会話が途切れないことが重要です。実際に受講する場所で接続を試し、ノートを置くスペースやカメラの位置を確認しましょう。

東大オンラインの受講概要では、スマートフォン・タブレット・カメラ付きパソコンを案内しています。ただし、画面の大きさや教材の見せ方によって使いやすさは異なります。追加機器を購入する前に、手持ちの端末での受講方法をご相談ください。

「分かりません」を具体的にする質問メモ

オンラインでは、先生と同じ箇所を見ているかを言葉でも確認すると、説明を受けやすくなります。質問は、次の3つに分けて準備しましょう。

質問メモの書き方

  1. 場所:問題集のページ・問題番号・何行目か
  2. できたところ:どこまでは自分で考えられたか
  3. 止まったところ:どの判断や計算が分からないか

数学の例:「問3のグラフは描けましたが、2つのグラフの交点を求める式が分かりません」

英語の例:「本文の単語は調べましたが、2文目の主語と動詞がどれか分かりません」

うまく説明できない場合は、「最初の一行から進めません」でも構いません。分からない理由を自分で完璧に分析してから授業を受ける必要はありません。先生の問いかけに答えながら、どこから確認するかを一緒に探していきましょう。

授業中は「説明を聞く→自分で試す」まで進める

先生が画面上で解いているのを見るだけでは、自分で解けるようになったかは分かりません。説明を聞いた後は、解説を見ずに最初の式を書いたり、似た問題を解いたりする時間を取りましょう。

数学なら「なぜその式を使ったか」、英語なら「なぜその語順になるか」を自分の言葉で話してみます。言葉にできない部分が見つかったら、そこをもう一度確認できます。

授業の終わりには、今日できるようになったこと、まだ難しいこと、次回までに解き直す問題を整理しましょう。「理解できたつもり」のまま画面を閉じないことが大切です。

学校の宿題と両立する、授業後の復習の進め方

復習用の教材を最初から増やす必要はありません。まずは、授業で扱った学校の問題集やプリントを使い、次の順序で確かめてみてください。

  1. 授業後:質問した問題に印をつけ、どこを確認したか短くメモする。
  2. 翌日など別の時間:解説を閉じて、白紙や別のノートに最初から解く。
  3. 数日後:同じ単元の別の問題で、考え方を使えるか試す。
  4. 次回の授業:解けなかった問題と、止まった箇所を共有する。

これは復習の一例です。学校の課題が多い週は、解き直す問題を絞りましょう。長時間かけて同じところで止まるより、途中の式を残して次回確認する方が、ほかの宿題との両立もしやすくなります。

保護者の方は、毎回横に座って教えるより、「次にやる問題は決まっているか」「一人で解けた問題はあったか」を短く確認する方法もあります。必要な関わり方は、お子さまの年齢や受講への慣れに合わせて調整してください。

東大オンラインで学校の補習を相談するには

東大オンラインは、東大個人指導塾が運営する、現役東大生によるオンラインのマンツーマン指導です。学校の補習についても相談でき、初回授業はお手持ちの教材を使って指導することが案内されています。

学校の進度に沿って学びたいのか、以前の内容に戻って学び直したいのかによって、必要な取り組みは変わります。相談時には、教材名と学習範囲、直近の答案、困っていることをお伝えください。

東大オンラインでは、授業ごとのレポートと、宿題の出題・確認による学習管理を案内しています。毎日のスケジュール管理とは内容が異なるため、ご家庭が求めるサポートと合うかを確認しましょう。詳しくは東大オンラインのシステム・Q&Aをご覧ください。

学校教材のオンライン指導でよくある質問

タブレット1台でも受けられますか?

受講に使える端末として案内されていますが、ノートや教材をどう見せるかも確認が必要です。実際に使う端末と教材を用意し、文字の見やすさや手元の共有方法を相談してください。

学校独自のプリントでも教わることはできますか?

教材や範囲、共有方法を事前に確認しましょう。問題文・図・答案が読み取れる形で用意し、どの内容の指導を希望するかを伝えてください。

保護者が毎回同席する必要はありますか?

学年や操作への慣れによって、必要な支援は異なります。最初は接続や教材の準備を手伝い、慣れたら本人が進められる範囲を増やす方法があります。同席の必要性は事前にご相談ください。

学校の教材を使って、自宅から補習を受けたい方へ

学年・科目・教材名と、「授業」「宿題」「テスト」のどこで困っているかをお聞かせください。受講環境も含めて、東大オンラインへご相談いただけます。

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