集団塾と個別指導は併用できる?教科の分担・費用・週間予定の組み方
「集団塾は続けたいけれど、算数だけ授業についていけない」「質問したい問題がたまり、次の授業までに復習が終わらない」。そんなとき、個別指導の併用を考えるご家庭もあるでしょう。
集団塾と個別指導は、それぞれの役割を決めて併用する方法があります。ただし、授業を増やせばその分成績が上がるとは限りません。集団塾で学ぶ内容のうち、何を個別指導で補うのかを絞り、自分で復習する時間を残すことが大切です。
この記事では、併用を検討したい場面、教科と教材の分担、費用の確認方法、週間予定の組み方を紹介します。

集団塾と個別指導の併用を検討したい3つの場面
1.苦手が特定の教科や単元に集中している
国語や理科は自分で復習できるものの、算数の割合だけ手が止まる。このように課題が限られているなら、その範囲を個別指導で補う選択肢があります。得意な教科まで一律に増やす必要はありません。
まずは直近のテストや宿題を見て、「全体的に分からない」のか、「特定の問題で止まる」のかを整理しましょう。個別指導に期待する役割が明確になります。
2.集団塾で聞ききれなかった疑問が残っている
質問対応の時間や方法は塾によって異なります。まず今の塾で利用できる質問時間や補習制度を確認し、それでも疑問が残る場合に、別のサポートを検討するとよいでしょう。
個別指導では、分からない問題の解説だけでなく、「どの説明から理解が曖昧になったか」を確認してもらうことが重要です。答えを聞いて宿題を埋めるだけでは、次に似た問題が出たときに困ってしまいます。
3.以前の単元に戻る必要がある
今の授業は一次関数でも、実際には方程式や分数計算でつまずいていることがあります。集団塾の進度に沿った復習と、前提になる基礎の学び直しを分けることで、取り組む内容を整理できます。
ただし、複数の教科で大きな遅れがあり、宿題をこなすだけで精一杯なら、併用による負担が大きくなる場合もあります。授業を足す前に、現在の受講数や学習方法を見直すことも必要です。
教科・教材・宿題はどう分担する?
併用で避けたいのは、同じ範囲を別々の教材で進め、宿題だけが増えてしまうことです。最初に、中心にする教材と、個別指導で扱う内容を決めましょう。
算数・数学を併用する場合の役割分担例
- 集団塾:単元の導入、基本から応用までの授業、テスト
- 個別指導:理解できなかった問題の確認、必要な基礎の復習、類題の演習
- 家庭学習:指定された宿題と、個別指導で扱った問題の解き直し
これは組み方の一例です。通っている塾の方針や宿題の量に合わせて調整します。
個別指導の先生には、集団塾の教材、授業ノート、宿題の範囲を共有してください。「この問題の解説をもう一度聞きたい」「この単元に必要な計算から戻りたい」のように、相談の目的も添えると伝わりやすくなります。
解き方が先生によって違うと戸惑う場合は、学校や集団塾で習った方法を見せましょう。複数の解き方を覚える前に、現在使っている方法を理解することを優先するか、相談できます。塾同士が自動的に連携してくれるとは限らないため、情報の共有方法も確認しておきましょう。
復習時間を残す、1週間のスケジュール例
次は、集団塾が週2日あり、苦手教科の個別指導を週1回組み合わせる場合の例です。すべてのご家庭にこの回数が必要という意味ではありません。
- 月曜日:集団塾で新しい内容を学び、帰宅後は分からなかった問題に印をつける。
- 火曜日:宿題を自分で解く。解けない問題には、どこまで考えたかを残す。
- 水曜日:個別指導で疑問を確認し、類題を自分で解いてみる。
- 木曜日:前日に教わった問題を、解説を見ずに解き直す。
- 金曜日:集団塾の授業を受け、新しい課題を確認する。
- 週末:残りの宿題と確認問題に取り組み、予備の時間と休息も確保する。
重要なのは曜日ではなく、「自分で試す→質問する→自力で確かめる」の順序です。個別指導の直後に次の授業を詰め込み、解き直す日がなくならないようにしましょう。
部活動や習い事で予定が詰まっている場合は、まず移動時間も含めて書き出します。睡眠や食事を削る予定になるなら、受講回数や受講形式から調整する必要があります。
費用は「月謝の合計」だけで判断しない
併用費用は、今の塾の支払いに、追加する指導の費用を合わせて考えます。料金の仕組みは塾によって異なるため、比較する期間をそろえて確認してください。
- 通常授業の月謝と、指導時間・回数
- 入会金、教材費、施設費などの有無
- 季節講習やテスト前の追加授業が必須か任意か
- 交通費と、送迎に必要な時間
- 振替・休会・退塾の条件
例えば、通常月の料金が予算内でも、講習が重なる月には支払いが増えることがあります。「まず1教科で、次の定期テストまでの課題を補いたい」など、目的と期間を伝えて見積もりを確認しましょう。
授業料を比較する際は、講師1人が同時に担当する生徒数や、授業内でどこまで確認してもらえるかも合わせて見ると、内容の違いを判断しやすくなります。
併用を始めた後に確認したいこと
次のテストの点数だけでなく、普段の学習に変化があるかを確認しましょう。難易度や出題範囲が違うテストでは、点数だけで判断しにくい場合があります。
- 質問して解決した問題を、後日一人で解けるようになったか
- 宿題で長時間止まる場面が減ったか
- 同じ計算ミスや理解の抜けを繰り返していないか
- 追加した授業のために、ほかの教科の復習が圧迫されていないか
「質問は毎回できているが、解き直しができていない」なら、授業数を増やすより、家庭学習の量と確認方法を見直す方が先です。始める時点で、次のテスト後などに取り組みを振り返る機会も決めておくとよいでしょう。
東大個人指導塾の「他塾との並走コース」
東大個人指導塾には、ほかの集団塾の授業内容を理解することを目的とした他塾との並走コースがあります。他塾の進度に合わせ、質問への解説と類題演習を通して学習内容の定着を目指します。
「今の塾を続けながら、分からない部分を補いたい」という方は、通っている塾の教材や答案、1週間の予定をご用意のうえご相談ください。使用教材や希望範囲への対応も、面談時に確認できます。
通塾とオンラインは、復習を続けやすい方を選ぶ
対面で学びたい方は、市ヶ谷校・駒込校をご検討ください。移動の負担を抑えて自宅から受講したい方には、東大オンラインもあります。オンラインでの他塾併用については、現在の課題と希望するサポートをお伝えください。
よくある質問
併用することを、今の塾に伝えた方がよいですか?
併用に関する規約や教材の扱いを確認したうえで、学習内容の重複を避けるためにも相談するとよいでしょう。どちらの塾に何を任せるかを、ご家庭でも整理しておくことが大切です。
苦手な1教科だけでも相談できますか?
はい。まず補いたい教科と単元をお伝えください。授業回数は一律に決めず、理解度、宿題の量、通塾できる時間を踏まえて相談しましょう。
宿題を終わらせるために個別指導を使ってもよいですか?
宿題で分からない問題を扱うことはできますが、答えを埋めることだけを目的にしないようにしましょう。授業後に一人で解き直せる問題を増やすことが、次の授業やテストにつながります。
今の塾を続けながら、苦手な部分を補いたい方へ
通っている塾・学年・科目・困っている単元をお知らせください。教材と予定をもとに、併用で何を補うかを相談しましょう。

