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【文系向け】東京大学入試対策|過去問から読み取る「傾向」と「対策」

本記事では東京大学入試の傾向と対策を文系の受験科目ごとになるべく簡単にわかりやすく解説していきます。
「東京大学の文系の入試問題はどのような傾向があるのか」と気になる方はぜひ一読ください。

東大の理系の入試問題に関しては以下の記事で解説しています。
>>【理系向け】東京大学入試対策|過去問から読み取る「傾向」と「対策」

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国語 | 【文系】東大入試の傾向と対策①

国語

【文系】東大入試の国語の試験時間と配点
試験時間
150分
配点
120点

現代文の出題傾向

東大入試の現代文は字数制限の無い記述式回答・字数制限のある記述式回答、そして漢字の書取り問題で構成されています。

東大入試の現代文の記述問題は本文で使用されている文章をまとめて記述し回答しても点数をつけてもらえないのが特徴です。
問いに対する答えを記述するのは前提として、なぜそのような答えになったのか根拠立てて自分の言葉で記述する必要があります。

東大入試の現代文(記述問題)の対策としては、東大入試問題に限らず、様々な読解問題を自分の言葉でまとめ直して回答できるように場数を踏むようにしましょう。

記述回答は正誤判定や答え合わせが一人では難しいので学校の先生や塾の講師に回答の添削、指導をしてもらうようにしましょう。

古文・漢文の出題傾向

東大入試の古文は和訳問題や古文の内容を説明する設問が多い傾向にあり、文法問題はほとんど出題されません。さらに難解な文章ではなく、基礎知識があれば比較的得点しやすいのが特徴です。

古文・漢文の対策として、他受験者も確実に点数を抑えたいと考えている箇所なのでなるべく失点しないように早い時期から基礎を固めるようにしましょう。
過去問を繰り返し解きつつ、文法や単語の暗記を徹底するのがおすすめです。

英語 | 【文系向け】東大入試の傾向と対策②

英語
東大の英語の試験は以下の出題形式で出題されています。

東大入試の英語の試験時間と配点
試験時間
120分(リスニング問題も含む)
配点
120点

要約の出題傾向

英文の要約問題は大問1でほぼ毎年必ず出題されています。
出題は短めの英文であることが多く、その内容を日本語で要約し、回答します。出題される長文は抽象的な内容であることが多く、なれていないと文章を理解するのに時間がかかってしまいます。
長文読解のコツとしては一語一句理解しようとするのではなく、段落や語句のブロックごとに切り分けて大雑把な意味・流れを理解しながら読解していくようにしましょう。

文補充の出題傾向

また長文中の空白に入る文を選ぶ文補充も要約と一緒に大問1で出題されます。受験年度によって補充する文章の長さが変わるなど出題傾向は変わることがあります。
出題の狙いとしては、文章を論理的に正しく理解できているかを問われているので前後の文脈に合う文章を選ぶことを求められています。
東大入試の英語長文は難解な場合がほとんどですので答えがわからない場合は、明らかに当てはまらないと思う文章を消去法で消しつつ、可能性のある文章をはめた場合、どのような文章になるのか翻訳しながら解くと良いでしょう。

英作文の出題傾向

大問2は自由記述式の英作文が出題されます。東大入試の英作文の傾向としては写真や問いに対する自らの意見を英語で回答すること、途切れてしまっている文章の続きを自らの言葉で書くことを求められます。
わざと難解な単語や文法を使う必要はなく、問いに対する回答になっていればよいのでなるべく簡潔かつ問いに対する回答、意見を正確に記述するようにしましょう。

リスニングの出題傾向

大問3はリスニングが出題されます。リスニングは試験開始45分後に開始され約30分間続きます。
内容としてはTOEFLのリスニング問題に近く、学術的な内容を問われることが多い傾向にあります。
あらかじめ設問を読みリスニング開始時刻にはリスニング問題に集中できるように備えておきましょう。

誤文訂正の出題傾向

誤った文章が混じっている長文の誤っている箇所を訂正する設問です。予め長文にいくつか下線が引いてあり、その中から誤っている箇所を選ぶ選択式の回答である場合が多いです。

東大入試の英語は時間との勝負でもあるのでなるべく早く回答し、長文読解などに少しでも時間配分を避けるようにしましょう。

英文和訳の出題傾向

英文を和訳する設問です。
東大入試では難解な文章構造や特殊な単語が出てくることはほとんどありません。
ただし、基礎が出来ていないと正確に訳せない文章である場合が多く、ひっかけに惑わされないように文法や英構文の基礎を確実に抑えておく必要があります。

長文読解の出題傾向

最後の大問5では長文読解問題が出題される傾向にあります。
超難関大学の中では比較的読みやすい文章ではあるのですが、しっかり内容を理解していないと解答できない設問であることが多く、確実に長文の内容を理解する読解力が求められます。
難解な文法では無い分、単語や一定レベルの文法をしっかりと抑えておく必要があります。
基礎を確実に抑えていれば長文だけでなく、他の箇所の得点にも繋がります。

数学 | 【文系】東大入試の傾向と対策③

数学
東大の数学の試験は以下の出題形式で出題されています。

東大入試の数学の試験時間と配点
【文系】試験時間
100分
【文系】配点
80点

文系数学の出題傾向

文系数学では4つの大問があり、それぞれ20点満点、合計80点です。
東大入試の数学は難易度が高く得点差が開きやすい科目でもあり、文系の受験生にとって数学で以下に得点できるかが東大受験の鍵となっています。

文系数学の傾向としては、理系数学ほど高度な応用問題は少ないものの、高校3年間で習う全ての範囲から出題され苦手分野・単元があると一気に得点が難しくなります。数学に対する苦手意識をもっている方も多いかもしれませんが、なるべく偏らないように学習・理解をするようにしましょう。
特に微分積分、図形と方程式、漸化式は頻出なので抑えるようにしましょう。

日本史 | 【文系】東大入試の傾向と対策④

日本史

東大の日本史の試験は以下の出題形式で出題されています。

東大入試の日本史の試験時間と配点
試験時間
150分
*社会科目2科目
配点
60点

東大入試の日本史は大問1〜4の4問で成り立っており、それぞれ古代・中世・近代・近現代から出題されます。
東大入試の日本史の出題形式は独特だと言われており、政治外交史、社会経済史、文化史などの史料を提示され、設問に論述で解答していく形式です。文化的・時代的な背景を理解しつつ、設問に対して適切な論述ができているかという国語的な素質を求められます。

対策としては基礎的な内容を抑えつつも歴史的な事象を点で覚えるのではなく、前後の時代の流れや時代背景などと合わせて歴史全体を流れとして覚えるようにしましょう。

世界史 | 【文系】東大入試の傾向と対策⑤

世界史

東大の世界史の試験は以下の出題形式で出題されています。

東大入試の世界史の試験時間と配点
試験時間
150分
*社会科目2科目
配点
60点

東大入試の世界史は大問3問で成り立っており、第1問は450〜600文字程度の大論述、第2問は短文での論述、第3問は短答問題である傾向があります。

第1問はかなり難しいことも多く、比較的解答しやすい第3問から逆順に解答していくのがおすすめです。

対策としては日本史同様に歴史の流れや同時代に別の地域で起こっていた事象などと合わせて理解するようにしましょう。論述問題に関しては過去問や模試などを受け、どのような内容で解答すれば良いか何度も復習し身につけるようにしましょう。

地理 | 【文系】東大入試の傾向と対策⑥

地理
東大の地理の試験は以下の出題形式で出題されています。

東大入試の地理の試験時間と配点
試験時間
150分
*社会科目2科目
配点
60点

東大入試の地理は大問3問で構成される傾向が多いですが、大問ごとの設問内容は受験年度によって異なっています。出題傾向としては日本史や世界史のような独特な出題形式ではないものの設問数が多く解答スピードが求められます。出題レベルはそこまで高く無いが、設問内容が受験年度によって変わったりするので基礎的な内容を確実に抑えているかが求められます。

対策としては東大の過去問を解きつつ、共通テストやセンター試験の過去問や参考書で学習していきましょう。
東大地理は2次試験の対策にも有効的なので、地理を選択する方は演習を重ね確実に点数が取れるようにしておきましょう。

まとめ

まとめ

本記事では東京大学の入試対策として文系科目の傾向と対策を簡単に解説しました。

東大の理系の入試問題に関しては以下の記事で解説しています。
>>【理系向け】東京大学入試対策|過去問から読み取る「傾向」と「対策」

わかりやすさを重視して一部割愛している内容や教科もありますが、大まかな傾向として参考にしてください。

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